ワクチン

ワクチンについて

当クリニックでは、下記のワクチンをお取扱いしています。日々の健康管理や海外渡航前の感染症予防にお役立てください。
ご希望の方は来院前にお問い合わせいただけますようお願いいたします。

○A型肝炎ワクチン

感染者の便で汚染された飲食物の経口摂取、感染者との接触。衛生状態の悪い国や地域への渡航者。
(不活化ワクチン)2~4週間隔で2回、長期の抗体維持には6ヶ月後に追加接種1回。
2回接種で数年、3回で5年以上。

○B型肝炎ワクチン

感染者との接触、血液、体液に暴露。母子感染。 医療従事者。
流行地域への長期滞在者。(輸血など医療行為による感染の危険あり)
(不活化ワクチン)4週間隔で2回、6ヶ月後に追加接種1回 個人差あり。抗体を獲得しづらい人もいる。抗体産生が確認されれば追加接種不要。

○破傷風トキソイド

野外活動時の創傷、刺傷。(傷口から土が入る場合) 海外長期滞在者。野外活動、救援活動をする場合。
(不活化ワクチン)3~8週間隔で2回。1年後に追加接種1回。以降10年毎。 10~20年

○日本脳炎ワクチン

日本脳炎ウィルスを持つ蚊の吸血。
東南アジアの郊外や農村部への長期滞在者
(不活化ワクチン)1~4週間隔で2回。1年後に追加接種1回。
小児期に基礎接種を終了している場合は基本的に追加接種1回。
4~5年

○肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌の吸入や鼻腔への保菌者からの感染
肺炎の重症化のリスクが高い人、65歳以上の高齢者や免疫疾患の患者さん
(不活化ワクチン)1回接種 5年間(2回まで接種可能)

○インフルエンザワクチン

感染者からの飛沫感染
インフルエンザワクチンに対する禁忌がないすべての人
(不活化ワクチン)1年に1回接種 約5ヶ月間

○麻疹ワクチン

感染者からの空気感染
麻疹にかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 約20年

○風疹ワクチン

感染者からの飛沫感染
風疹にかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 約20年

○MRワクチン

(麻疹、風疹2種混合)
感染者からの空気・飛沫感染
麻疹、風疹にかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 約20年

○おたふく(ムンプス)

感染者からの飛沫感染
おたふくにかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 8年以上

○水痘ワクチン(水ぼうそう・水疱瘡)

感染者からの空気感染
水痘にかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 10~20年

 

・妊娠中は原則的にワクチンの接種ができませんがインフルエンザウイルスワクチンは妊婦さんにも推奨されていますので接種が可能です。
・化学療法やステロイドなどの免疫を低下させる治療をお受けになっている方は、接種が可能か主治医に確認してください。

 

<予防接種の副作用について>
1.軽い副作用:注射部の発赤や腫れ、かゆみなどがおこることがありますが通常は自然におさまるので問題なく様子をみていればよいですが、反応が強い場合はご連絡ください。
2.強い副作用:きわめてまれですが接種して30分から1時間以内に強いアレルギー反応が起こり、蕁麻疹や呼吸困難、血圧低下などがおこることがあります。この場合は緊急で治療が必要です。注射後1時間はご自身で経過観察を行いもし症状が出るようでしたらすぐに病院にご連絡ください。

<予防接種後の注意>
予防接種終了後1時間くらいは、しばらくご自身で経過観察を行うようにしてください。きわめてまれではありますが、重篤な副反応(アナフィラキシー)は通常30分以内に起こるという理由からです。
本日の入浴は差し支えありませんが、激しい運動は避けてください。接種後に副反応と思われる症状が出現した場合やご心配なことがありましたら場合は、当クリニックまでご連絡ください。