糖尿病

糖尿病について

糖尿病とは、種々の要因によりインスリンという膵臓から分泌されるホルモンがうまくはたらけなくなることで血液中のブドウ糖が体内に取り込まれなくなり血糖値が慢性的に高い値が続いてしまう疾患です。

一般的に知られているものとして、1型糖尿病と2型糖尿病などがあり、1型糖尿病はインスリンをつくる膵臓の細胞(β細胞)が障害されることで、2型糖尿病では、食べ過ぎ・飲み過ぎや運動不足、ストレスなどにより膵臓の働きが弱まったり、インスリンの働きを阻害する物質が体内にたまることによって発症するといわれます。2型糖尿病は遺伝的要素も関与し、家族に糖尿病罹患者がいらっしゃる場合に発症する可能性が高く、日本の糖尿病患者さんの大多数は2型糖尿病です。

糖尿病は口喝や多尿などの症状が出現する頃にはかなり進行していることが多く、進行に伴い網膜症・腎症・神経障害の三大合併症や動脈硬化症を伴うこともあるため、早期発見・早期治療が重要です。たとえ自覚症状がなくても、健診や人間ドックで「糖尿病の疑いあり」と指摘された場合には、放置せず結果をご持参いただき、診察・検査を受けられることをおすすめ致します。

2型糖尿病では、まず食事療法と運動療法を徹底して行い症状を改善していき、一般的には2-3ヵ月ほど続けても改善が見られない場合には、経口血糖降下剤等の治療に切り替えていきます。1型糖尿病が疑われる例やコントロールに難渋する場合には専門医療機関と連携を取り診療を進めてまいります。